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美容院に通うような雰囲気で歯科医療を提供します

policy&FAQ

定期管理型歯科医院を目指しています

方針イメージ

当院では口腔全体を一単位として治療を行い、その後、定期的に歯周病のメンテナンスに来院していただいております。症状により毎月、3か月ごと、4か月ごと、半年ごとに来院していただいております。
「自分の歯を守ろう」、「これ以上歯を失わないようにしよう」、という意識の高い皆さんがいらっしゃいます。

歯周病治療の流れについて

どんな病気なのですか?  ◎歯周病は国民病とも言われ、広く蔓延している慢性疾患です。歯科の病気の多くは急性疾患(しみる、腫れた、痛くて噛めない・・・)ですが、歯周病に関しては痛み等の自覚症状もなく経過し、ある日突然に「歯ぐきから出血する」「腫れた」「歯が動く」等の症状が出るのです。
歯周病とはその名のとおり「歯」の「周囲」の病気です。歯を支えている周囲の歯ぐきや骨が悪くなる病気です。 
症状が出た場合にはかなり進行していて、場合によっては歯を抜く必要があります。私の考える歯科治療とは「とにかく自分の歯を残す」ということですが、残念ながら抜かなければならないこともあります。 

ですから、自覚症状が無くても定期的(半年に1回が望ましい)に健診を受けるのが理想的ですね。 
原因は何ですか?
 ◎原因は大きく2つに分かれます。

その1=歯周病菌によるもの
歯周病菌はプラーク(歯垢)に潜んでいる細菌です。口の中には多くの細菌がいます。もちろん人間に必要なものもいますが、虫歯菌や歯周病菌も多く存在します。プラークは「食べかす」や「磨き残し」と思っている方が多いのですが、そうではありません。もともとは「食べかす」ではありますが、数時間もすると口の中の細菌が巣を作って、細菌の塊になってしまうのです。ですから1mgのプラークの中には数億の細菌がいるのです。歯周病菌はその「食べかす」や「磨き残し」をエサにして毒素を出すのです。それによって歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が溶かされたりするのが歯周病です。

周病菌の動画(位相差顕微鏡)はこちら

その2=遺伝的要因
歯周病菌に対して抵抗力や免疫力の弱い方もいらっしゃいます。遺伝的に親が若いときから入れ歯を使っていた等の場合にはそうした要因も考えられます。この場合は残念ながら歯周病の進行が早くなる傾向にあります。  


その他に噛み合せが悪くて常に歯が揺さぶられているような状態の方は悪化する傾向にあります。
治療の流れはどのようなものですか?
その1=レントゲン検査、歯周ポケットの検査を行います。

歯周病の検査結果はプリントアウトしてお渡しします。


治療説明書も必要に応じてお渡しいたします。

その2=原因は歯周病菌ですから、歯ブラシ指導を徹底的に行って、ご自分でプラークを除去することを練習していただきます。

その3=歯石(プラークがカルシウムやリン等で歯に石のようにこびりついたもの)を機械を使って除去します。当院の歯科衛生士が行います。

その4=再び歯周ポケットの検査を行います。

その5=ブラッシング指導や歯石除去を繰り返し行います。

その6=症状が安定した段階でメンテナンスに移行します。  

最初の歯周病検査と治療後の検査の比較もプリントアウトしてお渡しします。(青線が治療前、緑線が治療後です)
直るのでしょうか? 直るというよりも「今の状態を維持する」 という考え方です。歯周病は一度悪化してしまうとなかなか若いときのように元に戻るというわけにはいきません。予防という意識が大切です。  
メンテナンスの方法は?  毎月、もしくは数ヶ月に一度の来院をお願いしています。その都度、ブラッシングの復習と歯周ポケットのチェックを行います。必要に応じて処置や投薬を行います  
治療期間はどのくらいかかるのですか? 症状にもよりますが、メンテナンスに移行するまでには、週1〜2回の来院で数ヶ月かかります。   


新生児〜1歳6か月まで

 

予防がいちばんです!


ここ10年ほど、お子様の「虫歯を治療する」というケースは激減しています。少子化でお母様もお子様の歯について関心を持つことが多くなったし、「予防する」という考え方が広まっているためです。
新生児は4か月くらい経つと生活のリズムもできてきて、抱っこもしやすくなり、ご両親の負担も徐々に減ってきます。そして6か月前後で下の前歯から生えてきます。
最初は歯ブラシはできませんので、指にガーゼ等を巻いて歯の表面のプラークを拭い取るという考えが良いと思います。


生えたての歯は表面が弱いので、虫歯予防のフッ素塗布も大切です。

1歳近くになると、そろそろ断乳・離乳を考えましょう。いつまでも母乳を与え続けると虫歯の原因になります。特に眠る前におっぱいを吸わせる習慣が抜けないと虫歯の危険度がアップします。

札幌市では1歳6か月になると健診を行います。各区の保健センターから案内状が届きますので、必ず受診してください。歯の健診はもちろん、成長の具合や内科的健診も行います。


3歳まで

 

生活習慣を身につけましょう


2歳半〜3歳までには乳歯が全部生えそろいます。さて、乳歯は全部で何本かご存知でしょうか?

この時期に大切なのは「食べたらみがく」という生活習慣を身につけることです。特に寝る前には「歯磨きしたら何も食べない」のが大事です。虫バイキンは夜中に活発に活動しますからね。
          
口臭が気になるという相談をいただくことがありますが、基本的には奥歯までよく磨けていない場合が多く、次いで口呼吸をしていて口の中が乾燥しやすい状況の場合や、眠っているときの唾液の性状にもよります。

歯ぎしりをするという相談もよくいただきますが、お子様の成長過程で眠っているときの脳の活動状態(特にレム睡眠状態)の際に口を動かすことがよく見られます。

札幌市では3歳になると健診を行います。1歳6か月からの成長具合等の健診、育児の悩み相談等です。



小学校入学まで

 

甘いものを覚えてしまって・・・

甘いものは何でもダメ、ではなく甘いおやつは子供にとって楽しみでもあります。私も幼いころはそうでしたし…。子供は1回の食事での摂取量を補うためにおやつという考えがありますので、育児の観点からは大切なものと思ってください。

砂糖の多く含まれた食品は虫バイキンが活発になるので、虫歯予防の観点からは良くないのですが、ポイントはどのようなものをどのように与えるかということなのです。

お口に中に長時間甘いものがあると虫バイキンはすごく元気になります。ですから、アメやキャラメルは危険ですね。あと歯にまとわりつきやすい食品、ケーキのようなものはちょっと危険ですね。



キシリトール入りのものであれば理想的だと思います。
 

フッ素は何歳まで、何回塗れば良いのですか?

フッ素とは簡単に説明すると「歯の表面を硬くして虫バイキンからの攻撃を防ぐ」、というようなイメージです。フッ素コーティングされたフライパンは油をひかなくても目玉焼きがくっつかないで焼けますよね。それと同じような効果だと思ってください。
 
一般に市販されている歯磨き剤に含まれているものもありますが、低濃度で効果が今一つです。歯磨き剤のチューブ1本食べてしまっても全く問題ない濃度です。歯科医院のものは歯科医師の管理の下で塗布しますので、濃度も高く効果もあります。当院ではリンゴ味のジェルを塗布しています。

何回塗れば良いのですか?とよく質問されますが、基本的には永久歯が全部はえそろうまで塗るのが効果的です。はえたばかりの歯は表面が弱いのです。



あと、私からお願いしたいのは「歯科医院に慣れること」です。定期的に来院していただくことでお子様も歯科医院に慣れてきます。もし、虫歯になったり乳歯を抜かなければならなくなったときでも、通い慣れた歯科医院なら怖くないですよね。

当院では「春休み」「夏休み」「冬休み」と年に3回、定期検診を兼ねてフッ素塗布に来院していただいています。
 

歯並びが気になるのですが・・・

明らかに反対咬合の場合は5歳ごろから矯正を考えますが、少々のものは乳歯ではあまり気にしなくても大丈夫です。歯並びは遺伝的な要素も強いのでご両親の歯並びも影響することが多くあります。

矯正は基本的には永久歯がある程度生えてくる9歳くらいから考えることが多いですね。