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(歯医者ゴーゴーパパ)

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北水会歯科クリニック

歯周病治療とメンテナンスPeriodontal Disease

歯周病の病態と治療の流れ 

どんな病気なのですか?  ◎歯周病は国民病とも言われ、広く蔓延している慢性疾患です。歯科の病気の多くは急性疾患(しみる、腫れた、痛くて噛めない・・・)ですが、歯周病に関しては痛み等の自覚症状もなく経過し、ある日突然に「歯ぐきから出血する」「腫れた」「歯が動く」等の症状が出るのです。
歯周病とはその名のとおり「歯」の「周囲」の病気です。歯を支えている周囲の歯ぐきや骨が悪くなる病気です。 
症状が出た場合にはかなり進行していて、場合によっては歯を抜く必要があります。私の考える歯科治療とは「とにかく自分の歯を残す」ということですが、残念ながら抜かなければならないこともあります。 

ですから、自覚症状が無くても定期的(半年に1回が望ましい)に健診を受けるのが理想的ですね。 
原因は何ですか?
 ◎原因は大きく2つに分かれます。

その1=歯周病菌によるもの
歯周病菌はプラーク(歯垢)に潜んでいる細菌です。口の中には多くの細菌がいます。もちろん人間に必要なものもいますが、虫歯菌や歯周病菌も多く存在します。プラークは「食べかす」や「磨き残し」と思っている方が多いのですが、そうではありません。もともとは「食べかす」ではありますが、数時間もすると口の中の細菌が巣を作って、細菌の塊になってしまうのです。ですから1mgのプラークの中には数億の細菌がいるのです。歯周病菌はその「食べかす」や「磨き残し」をエサにして毒素を出すのです。それによって歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が溶かされたりするのが歯周病です。

歯周病菌の動画はこちら

その2=遺伝的要因
歯周病菌に対して抵抗力や免疫力の弱い方もいらっしゃいます。遺伝的に親が若いときから入れ歯を使っていた等の場合にはそうした要因も考えられます。この場合は残念ながら歯周病の進行が早くなる傾向にあります。  


その他に噛み合せが悪くて常に歯が揺さぶられているような状態の方は悪化する傾向にあります。
治療の流れはどのようなものですか?
その1=レントゲン検査、歯周ポケットの検査を行います。

歯周病の検査結果はプリントアウトしてお渡しします。
治療説明書も必要に応じてお渡しいたします。

その2=原因は歯周病菌ですから、歯ブラシ指導を徹底的に行って、ご自分でプラークを除去することを練習していただきます。

その3=歯石(プラークがカルシウムやリン等で歯に石のようにこびりついたもの)を機械を使って除去します。当院の歯科衛生士が行います。

その4=再び歯周ポケットの検査を行います。

その5=ブラッシング指導や歯石除去を繰り返し行います。

その6=症状が安定した段階でメンテナンスに移行します。  

最初の歯周病検査と治療後の検査の比較もプリントアウトしてお渡しします。
直るのでしょうか? 直るというよりも「今の状態を維持する」 という考え方です。歯周病は一度悪化してしまうとなかなか若いときのように元に戻るというわけにはいきません。予防という意識が大切です。  
メンテナンスの方法は?  毎月、もしくは数ヶ月に一度の来院をお願いしています。その都度、ブラッシングの復習と歯周ポケットのチェックを行います。必要に応じて処置や投薬を行います  
治療期間はどのくらいかかるのですか? 症状にもよりますが、メンテナンスに移行するまでには、週1〜2回の来院で数ヶ月かかります。   
※基本的な歯周病治療とメンテナンスは保険で治療することができます。